ハイポネックス培地  水10000cc 砂糖30g  ハイポネックス3g  PH 6.5

    1 乳酸菌 木材腐朽菌MOG-A1菌混合懸濁液 + 根粒菌MOG-K101菌
    2 同上
    3 木材腐朽菌MOG-A1菌 + 根粒菌MOG-K101菌
    4 木材腐朽菌MOG-A1菌のみ


       桃色印・・・・根粒菌MOG-K101菌置床



   考察
    1木材腐朽菌MOG-A1菌単菌の4区が最も繁殖が良い。
    2 1,2区の乳酸菌生息では木材腐朽菌MOG-A1菌、根粒菌MOG-K101菌の繁殖が抑止されている
      根粒菌MOG-K101のコロニーも発達していない。
    3 3区のMOG-A1菌と根粒菌MOG-K101では、根粒菌MOG-K101コロニーの周囲にMOG-A1菌のコロニーが発達している。



 ## この試験は、土壌内に「糖」が充分ある場合である。
     乳酸菌のエサが(糖)ある場合は、乳酸菌がエリアを支配するが、こういう土壌は畑、自然界ではありえない。

 ## 糖が無い状態で、地表に枯れ落ち葉がある場合は、3,4の状態。(乳酸菌は休眠)
     木材腐朽菌MOG-A1は自らの力で枯れ葉のリグニン、セルロースを分解してブドウ糖を作り、
     これをエサにして繁殖する。この場合、MOG-A1がエリアを支配する「絶対王者菌」となり、
     乳酸菌を眠らせる。相利共生する根粒菌には糖を供給する。代わりに根粒菌からは空中窒素固定で作った窒素を調達する。

 ## 乳酸菌は木材腐朽菌、根粒菌と共生しない菌で、土壌内でのキーパーソン菌ではない。
     植物とも共生する菌ではない。
     乳酸菌が、土壌、葉圏で食べることができる「糖」は限られており、乳酸菌が「米ぬかボカシ」のように
     主役で繁殖できることはない。
     乳酸菌を土壌に与えても「エサ」が無くなれば・・・それ以上繁殖は出来ないことになる。
     そういうことで、乳酸菌では病害菌を・・・圃場では抑止できない。
     (動物、人間の場合は・・常時エサが補給される状態である・・・大腸など消化器官でも、女性の膣でも。)
     圃場は・・・乾燥する。乾燥すれば細菌である乳酸菌は休眠する・・・。
     大腸も、女性の膣も乾燥することはない。この湿度も非常に重要な項目である。


    こういうことで、乳酸菌を農業で使用しても、その効果は限定的であり、効果が期待できない。
    地球の大自然の地表は、枯れ落ち葉を分解出来る木材腐朽菌が支配する菌社会で構成されている。
    
    
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3
2
1
乳酸菌。
毎日のように乳酸菌関係の健康関連の商品が新聞、テレビ広告。ブームである。
それに関連して、土壌資材も多々販売されている。
問題は、植物と乳酸菌の関係がウヤムヤな中で・・・乳酸菌と他の菌との関係、菌社会がウヤムヤ。
乳酸菌は、嫌気性菌の細菌である。
糖から乳酸を作る細菌群の総称である。

この糖から乳酸を作るのであるが、自然界の土壌の中にある糖の問題である。
地球の自然の土壌で、この糖を・・・誰が作っているのか???
つまり、土壌にエサになる糖が無ければ、乳酸菌は活動出来ない。増殖できない。休眠を余儀なくされる。
一口に言えば、糖の無い土壌に乳酸菌を施与しても、繁殖できないことになる。
乳酸菌は分解菌ではない。リブニン、セルロースを分解出来ない嫌気性細菌である。
つまり、分解菌が作った糖を食べて乳酸を作る菌である。
この乳酸は酸性だから、他の病害菌の活動を抑止する。
この抑止能力を利用することで・・・植物病害菌を抑止するというのが乳酸菌資材である。
糖を作る菌が居なければ・・・休眠する菌である。

こういう菌と植物は共生することはなかった。
乳酸菌は「菌根菌」になれない菌であった。
植物から見れば、糖から乳酸を作られては困るのである。
糖からブドウ糖を作る菌なら、光合成を補完できるから共生するが、乳酸では使い物にならない。
そういうことで、植物は共生することはなかった。


乳酸菌は木材腐朽菌の繁殖を阻害する。
枯れ葉を分解する木材腐朽菌。リグニン、セルロースを分解して「ブドウ糖」を作る木材腐朽菌。
自然界では、この木材腐朽菌が作る糖をエサにて乳酸醗酵で乳酸を作り、
エリアを酸性にして他の菌からエリアへの侵入を防いでいる。
つまり、木材腐朽菌が作る糖が無ければ、他の菌を防ぐことが出来ない「弱い菌」である。
作物に乳酸菌を与えても「病気」に罹るのは、土壌に葉圏に・・・
多量の乳酸を作るほどの「糖」が無いからである。
畑、圃場にブドウ糖を作れる木材腐朽菌が生息していないからである。
有機農法で使う微生物で、乳酸菌に糖を供給できる菌はない。
そういうことで、土壌、葉圏に生息している乳酸菌のほとんどはエサ不足で「休眠」している。
病害菌を抑止できるほど「酸性」にすることはできない。
これでは・・・病害菌の繁殖を抑止できない。

多量にエサのある場合は、
植物に有益な「木材腐朽菌」「根粒菌」の繁殖を・・・・逆に阻害する!
枯れ落ち葉に乳酸菌を与えると・・・・木材腐朽菌による分解が遅々として進まなくなる!
植物から見れば、初期の炭素循環を阻害する菌になる。
根粒菌と糖の奪い合いになる。

この姿を写真で掲載説明する。


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乳酸菌肥料、土壌資材とMOG-A1菌。
             根粒菌 MOG-A1の増殖を阻害

     乳酸菌では「完全無農薬栽培」は不可能である。 細菌の限界。

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